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          |  橋 照 挨拶 『数少ない貴重な文化財に対して』 | 
         
         
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              2003年、私個人が競売により落札した広大な土地の一部に、神崎煉瓦ホフマン式輪窯がありました。日本全国にホフマン窯は4基残すのみであり、11本の煙突があるのは神崎のホフマン窯だけであります。 
               舞鶴市では、2008年に赤れんが倉庫が国の重要文化財の指定を受け、全国でも東京駅等赤れんがを使用した多くの建造物が、それぞれ貴重な文化資源として取り上げられてきました。しかし神崎煉瓦ホフマン式輪窯は大部分が崩壊し、哀れな姿で取り残されていたのです。 
               この様な現況は誠に残念であり、何とか良い方向に進めたいと考慮して参りました。 
               そのような折に当財団法人が、財団法の改正によって公益財団法人として認可されましたので、公益財団法人舞鶴文化教育財団に於いて、神崎煉瓦ホフマン式輪窯の修復と今後の運営を受け持つ事にしました。 
               神崎煉瓦ホフマン式輪窯は1897年に煉瓦造りのために建築され、1915年頃に現在のホフマン式輪窯に改修されたものであります。 
               「ホフマン窯」はドイツ人の設計者「フリードリヒ・ホフマン」の名を取り入れたものであり、ホフマン氏は1900年に没するまで、学会のみでなく産業界に至る、様々な分野で多大な業績を残し、全世界にわたって産業革命に貢献されました。現在ドイツ、ミルデンベルク煉瓦工場公園にある博物館内に、その業績の数々が展示されています。 
               以上のような経過をたどって来た貴重な文化遺産を、できる限り残していきたいと私は考えております。 
               2010年からは、窯の修復工事のための調査を国や府の手で行い、その調査結果に基づいて修復工事を行いました。 
               この神崎煉瓦ホフマン式輪窯が、日本の近代化に貢献した貴重な文化資産として将来長く保存され、多くの人々にお伝えしていける事を願っております。
             
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		保存修復工事に関する新聞記事(2010年4月掲載)が以下から閲覧できます。
           
        
        
       
      
         
          |  神崎ホフマン窯の現在 | 
         
         
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              神崎ホフマン窯は、1999年に国登録有形文化財、2007年に近代化産業遺産になっています。
							   2010年から国、京都府、舞鶴市、学識経験者の方々と神崎ホフマン窯保存推進協議会(市民団体)にご協力頂き、
								国登録有形文化財(建造物)神崎コンクリート株式会社旧煉瓦窯(旧京都竹村丹後製窯所煉瓦窯)保存修理検討委員会を結成し、
								調査工事を経て保存修復工事に取りかかりました。倒壊の恐れがある大小の煙突を短くし、風雨を阻止するための覆い屋を設営して、窯の崩落部分を見学スペースへと活用しました。 
							   2016年には、日本遺産に認定されています。 
								 
							   現在、常時公開は行っておりません。見学を希望される方は当財団へとお問合せください。見学の際は、見学料としてお一人あたり300円頂戴しております。 
							   また、お問合せ当日の見学希望には対応できない場合がございます。ご了承ください。 
								
  
								【新型コロナウイルス禍での見学について】 
								 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、緊急事態宣言の発令や、まん延防止重点措置が適用されている期間中などの見学はお断りさせて頂くことになりました。 
								 急なお知らせとなり大変申し訳ございませんが、ご理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。 
             
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